ピアノとエレクトーンの違いは何ですか?

目安時間:約 10分

これから習いたい方からの

「ピアノとエレクトーンの違いは何ですか?」

というご質問にお答えします。

 

 

同じ曲で違いを見ていただくのが早いと思いますので、まずは動画をご覧ください。

 

ベートーヴェンのピアノソナタ『悲愴第2楽章』より抜粋で演奏してみました。

 

まずは原曲のピアノバージョンからどうぞ。

 

 

次にエレクトーンバージョンをどうぞ。

 

 

 

 

エレクトーンは色々なリズムや音色に変えられますので、1コーラス目と2コーラス目で音色とリズムを変えてみました。

 

 

 

 

 

ピアノとエレクトーンの大きな違いは3つあります。

 

1、鍵盤の数

2、演奏のしかた

3、レッスンする曲のジャンル

 

ではそれぞれについてご説明しますね。

 

 

【 1、鍵盤の数 】

 

ピアノは鍵盤が一段、

エレクトーンは足も含めて三段ある

ということです。

 

これはどういうことかというと、

ピアノは鍵盤の数が88鍵あり、音域がとても広く、7オクターブと3つあります。

1オクターブというのは「ドレミファソラシド」です。

つまり、「ドレミファソラシド」が7個とプラス3つの鍵盤があるということです。

これだけ広い音域ですから、

オーケストラで使われるような色々な楽器の音域を

ピアノ1台で出すことができます。

「ピアノは楽器の王様」と言われるのもわかりますね。

 

これに対してエレクトーンは、足も含めて鍵盤が三段あります。

機種にもよりますが、手で弾く鍵盤は4オクターブのものが多いです。

当教室にあるものは下鍵盤が5オクターブあります。

足で弾くペダルは、かなり昔のタイプは1オクターブでしたが、

その後1オクターブ半のものが主流になっています。

 

 

【 2、演奏のしかた 】

 

①バス(低音)の弾き方

 

ピアノとエレクトーンの一番の違いをあげるなら

エレクトーンは足でも弾く、ということがあげられます。

「足で何を弾いているの?」

と、気になる方もいらっしゃるかもしれませんね。

足は低音を弾きます。

ピアノはバス(低音)の音をほとんどの場合左手の小指で弾き、

エレクトーンは足で弾く、ということです。

 

これは鍵盤の音域の違いということが大きいです。

例えばワルツの曲をブンチャッチャと弾くとき、

ピアノは

「ブン」を左手の小指で弾き

「チャッチャ」の和音を左手で弾きます。

 

この時、体の動きがどうなっているのかというと、

小指で「ブン」と弾いた後、サッと次に弾く鍵盤に手を移動させて

「チャッチャ」と弾くわけです。

つまり、左手の移動の距離が長くなります。

 

これに対してエレクトーンは

「ブン」を左足で弾き

「チャッチャ」の和音を左手で弾きます。

「ブン」と足が弾いているときに

左手は次に弾く鍵盤に用意しておけますので瞬時に移動する必要がないわけです。

 

ちなみに、エレクトーンはほとんどの場合、

右手が一番上の鍵盤(メロディー)

左手が下の鍵盤(伴奏)

足でペダル(ベース)を弾きます。

そしてそれぞれの鍵盤の音色を変えて弾くことができます。

 

これも動画で見ていただいた方がわかりやすいと思いますのでどうぞ。

 

 

 

ピアノの場合、基本的には

右手でメロディー、

左手で低音と伴奏を弾きます。

つまり、左手でカバーしなければいけない範囲が広いということです。

 

 

②強弱のつけ方

 

ピアノは打鍵した時に音が鳴ります。

音を出した瞬間が一番強い音で、

そのまま鍵盤を押していてもだんだん減衰して最後には聞こえなくなります。

音が鳴った後にいくら鍵盤を強く押したとしても音は変わりませんね。

なので弱い音を出したい場合は打鍵するときに弱く弾きます。

 

これに対してエレクトーンは

鍵盤を弾いている間はずっと音が鳴り続けます。

(音色をピアノとかギターとかの減衰する音ではない音にした場合です)

音が出た後でも鍵盤を強く押せば強くなり緩めれば弱くなります。

そして、強弱はピアノのように鍵盤を弾く強さでも変えられます。

ピアノと違うのは、右足で踏むペダルで全体の音量を調節しながら演奏することです。

 

 

【 3、レッスンする曲のジャンル 】

 

これも大きな違いです。

ピアノの場合、クラシックが基本になりますので、

後々ポピュラーやジャズを弾きたい子供達でも

ほとんどの場合最初はクラシックを勉強します。

もちろん例外もありますが

日本では最初からポピュラーしかやらないとか

最初からジャズだけ、という子供たちはあまり見ないように思います。

はじめはクラシックで、だんだん弾けるようになってきたらポピュラーやジャズも弾く、

というパターンが多いですね。

 

これに対してエレクトーンは、最初から色々なジャンルの曲をレッスンします。

クラシックだけとか、ジャズだけとか、ポピュラーだけ、

ということはなく、ミックスですね。

 

余談ですが、私は子供の頃最初に習ったのがエレクトーンでした。

その時は楽譜に載っているから弾いていただけだったのですが、

昔弾いた曲がテレビから流れてきて

「ああ、あの時弾いた曲はクラシックだったんだ!」とか

「あれは映画音楽だったのか」と

大きくなってからわかったりすることが多々ありました(笑)

 

また、一口にクラシックと言っても、

ピアノではもちろんピアノのために作られた曲を弾くことがほとんどなのですが、

エレクトーンではピアノ曲よりオーケストの曲を演奏することの方が多いかもしれません。

 

これはエレクトーンは色々な楽器の音を出せる、ということがあります。

オーケストラで演奏されるような曲を一人で演奏できてしまう

というのもエレクトーンの醍醐味の一つと言えます。

 

このほかにもピアノとエレクトーンではできるようになることも違います。

それはまた別の機会にお話ししますね。

 

 

 

ちなみに、電子オルガンのことを「エレクトーン」というと思っている方も多いようですが、

エレクトーンというのはヤマハの電子オルガンの登録商標です。

カワイだとドリマトーン、

他のメーカーだとまた違う名前になります。

 

当教室ではエレクトーンを扱っていますので

エレクトーンで説明させていただきました。

 

 

以上、

「ピアノとエレクトーンの違いは何ですか?」

という質問にお答えしました。

 

 

 

 

ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

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