「ピアノを置いても床は抜けないんですか?」
というご質問にお答えします。
ピアノは重いものですから、床の補強が必要かどうか気になりますよね。
結論から言うと、
ピアノを置こうとしている場所を歩いたとき
床が沈んだりしなければ、ほとんど大丈夫と言えます。
動画がよい方はこちらからどうぞ。
ピアノの重さを分散させる3つの方法もご紹介しています。
ピアノの重さがどのぐらいなのかというと、
機種にもよりますが、ざっくり言って
アップライトピアノ(縦型のピアノ)で200kg~300kg、
グランドピアノで300kg~400kg程度です。
アップライトピアノは、60kgの体重の人が4,5人いる状態で、
グランドピアノは5~6人部屋にいる状態、
というとイメージしやすいかもしれませんね。
普通に考えれば、そのぐらいの人が部屋にいて
床が沈んだり抜けたりすることってありますか?
ほとんどの場合大丈夫ですよね。
ですので、先ほどお伝えしたように
「そこを歩くと床が沈む」という状態でなければ
床を補強しなくても大丈夫と言えます。
新築のおうちでしたらほとんど問題ないでしょう。
ただし、古いおうちで
ピアノを置こうとしている場所を歩くと床が沈む
という状態でしたら、床の補強をした方が安心です。
ちなみにうちの実家ではどうだったかと言いますと
在来工法の建売の家に築8年目で1階の和室にアップライトを置きました。
床の補強はしませんでした。
だいたい8年間置いていましたが、特に床が抜けることもなく
問題はありませんでした。
今住んでいる家は、新築で建てるときに
「ピアノを置くなら床を補強しておきますね」と
大工さんが言ってくれて、補強してあります。
ピアノを2台置く予定でしたので、最初から補強しておけば安心ですもんね。
新築で家を建てる場合は
ピアノを置く部屋が決まっているなら
ついでに補強してもらうと面倒ではなく安心でおすすめです。
ところで、新築のおうちでも
しておいた方がよい対策があります。
それは何かというと、
「ピアノの重さを、点ではなく面に分散させること」です。
ピアノはあれだけの重さを何点で支えていると思いますか?
アップライトピアノは一般的に4点で支えていますので、
1点当たり50kg~60kgの重さがかかっています。
グランドピアノではどうかというと
3点で支えていますので、
1点当たり100kg~130kgの重さがかかっていることになります。
ピアノの下についている小さいキャスターにこれだけの重さがかかっているのです。
それが問題なわけです。
床との設置面積が小さいところにそれだけの重さですよ。
かなりすごい圧力ですよね。
今は大丈夫でも、そのまま置き続けていると
じゅうたんや畳がキャスターの部分だけ
沈んできてしまうかもしれません。
そこで、キャスターの下に敷くものの登場です。
まず、1つ目はインシュレーターです。学校のピアノを移動させるときに
キャスターの下にお皿みたいなものがあるのを見たことありませんか?
あれです。
あれを敷くと、直径10㎝ぐらいにはなります。
でも、直径10㎝に50~130kgだとしても、
キャスターのままよりはましですが
まだ圧力はすごくかかりますね。
2つ目は、敷板です。
これは板なので、かなり重さを面に分散させることができます。
3つ目は、床補強用ボードです。
これは私は使ってみたことがないのですが、
ピアノの下、全面に敷く感じなので、さらに重さを分散させることができます。
そして、これら3つとも、防音や振動対策でもあります。
それぞれのご家庭のご都合に合わせて使ってみてくださいね。
重さを点ではなく面に分散させてピアノを置きましょう。
以上、
「ピアノを置いても床は抜けないんですか?」
というご質問にお答えしました。
ありがとうございました。
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