ピアノで原因と解決策を見つけ出せるようになる

【 4、原因と解決策を見つけ出せるようになる 】

 

ピアノを弾いていると、弾きにくいところや弾けないところが出てきます。

 

今までの私でしたら、生徒さんが弾けないところがあると

「こうしたらいいよ」と解決策をすぐに教えていました。

 

その方が早く生徒さんが弾けるようになると思ったからです。

 

確かにその時はすぐ弾けるようになります。

 

ところが、その時は弾けても、

違う曲で同じように弾くところが出てきたときに

また弾けないのです。

 

そしてまた同じことを教えて、

その時はできるようになります。

 

ところが、別の曲になった時に

また同じことが起こるのです。

 

これはだれか一人がそうということではなく、

ほとんどの生徒さんがそうでした。

 

理解力のある生徒さんでもそうでした。

 

前に習ったことが生徒さんの中では

「あの曲ではこう弾く」という感覚なのでしょう。

 

つまり、「このパターンの時はこう弾く」と理解していなかったのです。

 

だから同じパターンが出てきたということにも気づかなかったのだと思います。

 

そのことに気づいたとき、ガーン!という感じでした。

 

それから「なぜピアノで魅力的な人になれるのか 2」で書いたように

生徒さんに考えてもらうようにしたのです。

 

すると、目に見えるように生徒さんたちの理解が定着していったのです。

 

弾けないということは、何か原因があるから弾けないんですよね。

 

そこで、ピアノを習って数年たつ生徒さんには

「ここが弾けないのはどうしてだと思う?」と聞くようにしました。

 

すると、みんなちゃんと考えて、

「楽譜をよく見てなかったから」とか

「次の音に指が準備できてなかったから」とか

自分なりに今まで習ったことを思い起こして答えてくれます。

 

そしてほとんどの場合、その答えは合っています。

 

そこで、「そうだね。じゃあどうすればいいかな?」

と聞きます。

 

すると、また生徒さんは脳みそをフル回転させて

「その音をちゃんと意識して弾く」とか、

「鍵盤に指をつけてから弾く」とか答えてくれます。

 

この時も、ほとんど生徒さんの答えは合っています。

 

そこで、「じゃあやってみよう!」といって弾いてもらうと……

 

うまくいきます!

 

1回でうまくできなくても

2回、3回とチャレンジしていくとできるようになります。

 

その時の生徒さんのうれしそうな顔!!

 

ピアノを教えていてよかった、と思える瞬間ですね。

 

こちらもうれしくなります。

 

生徒さん自身に考えてもらうと、頭を使っているからなのか、

その弾き方を覚えてくれている割合が高いです。

 

受け身ではなく主体的に生徒さんがピアノに取り組む方が

いいことがたくさんあります。

 

ということで、今回は

「4、原因と解決策を見つけ出せるようになる」

をお伝えしました。

 

 

 

音楽で人生にわくわくを♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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